第十課 弟子たちのために祈って下さるキリスト

指示
ヨハネの福音書の17章を読んで下さい。
このページの第十課を読んで下さい。
必要なら、用語解説を引いてください。
第十試験の質問に答えて下さい。

17章には、キリストが天におられるご自分の父にお祈りになったことばが書いてあります。

キリストが私たちのためにして下さったこと(1節~8節)
神は、ご自分の御子息イエス・キリストが人々に永遠のいのちを与えられるように、キリストに権威を渡されました(2節)。神は、キリスト以外には、その権威を与えておられません。キリストのほかには、人にいのちを与える者はひとりもいないのです。その永遠のいのちとは、唯一のまことの神と、その遣わされた御子息イエス・キリストを知ることです(3節)。あなたは聖書によってキリストを知り、永遠のいのちを得ることが出来ます。

キリストは私たちに永遠のいのちをお与えになるために、自分ご自身のいのちを捨てなければなりませんでした。神は聖く、義なる神ですから、この世の罪をさばかなければなりません。私たちは人間として、その罪のさばきから自分の身を救うことは出来ません。キリストは、罪人の私たちを義なる神と和解させるために、十字架の死によって私たちの身代わりとなり、全世界の人の罪のさばきを、ご自分の身に置いて下さいました。神は実に、ご自分の御子息イエス・キリストをお与えになったほどに、この世の人々を愛されたのです。

キリストが現在私たちのためにして下さること(9節~21節)
キリストは私たちの罪のために死に、また死者の中からよみがえられたのです。それから、天におられる父の身元に帰られました。キリストは今、栄光を持ち、その父の右の座に着かれたのです。キリストは只今、何をしておられるのでしょうか。私たちは働きを完成すると、休むでしょう。しかし、イエス・キリストは只今、イエスを信じる人々のために祈っておられます(9節)。キリストは決して疲れず、休憩の必要はありません。キリストは昼も、夜も、ご自分を信じる民のために絶えず祈っていて下さいます。私たちには、神と私たちとの間に、ほかの仲介者はいりません。私たちは、自分の罪を人間に告白する必要はなく、ただ、その罪を神に告白しなければなりません。唯一の神以外には、罪を赦すことの出来るお方はだれもいないのです。イエス・キリストは、神と人との間の仲介者であられます。

キリストが私たちのために将来して下さること(22節~26節)
キリストは私たちを愛し、私たちのために死んで下さいました。確かに、キリストは、私たちがキリストとともにいることを願っておられるのです。24節には、キリストは、私たちがキリストと一緒にいることをお願いになりました。私たちはキリストと一緒にいるようになるときまで、キリストと私たちとの交わりは完全ではないのです。いつか、キリストは、私たちを迎えに来られ、天におられる父の御前に連れて行かれるのです。愛する皆さん、もし、あなたは、自分の救い主としてイエス・キリストを受け入れたことがまだないならば、あなたとまことの神との関係は何もありません。今日、キリストのお招きを受け入れませんか。

ヨハネの福音書17章

17:1 イエスはこれらのことを話してから、目を天に向けて、言われた。「父よ。時が来ました。あなたの子があなたの栄光を現わすために、子の栄光を現わしてください。
17:2 それは子が、あなたからいただいたすべての者に、永遠のいのちを与えるため、あなたは、すべての人を支配する権威を子にお与えになったからです。
17:3 その永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたと、あなたの遣わされたイエス・キリストとを知ることです。
17:4 あなたがわたしに行なわせるためにお与えになったわざを、わたしは成し遂げて、地上であなたの栄光を現わしました。
17:5 今は、父よ、みそばで、わたしを栄光で輝かせてください。世界が存在する前に、ごいっしょにいて持っていましたあの栄光で輝かせてください。
17:6 わたしは、あなたが世から取り出してわたしに下さった人々に、あなたの御名を明らかにしました。彼らはあなたのものであって、あなたは彼らをわたしに下さいました。彼らはあなたのみことばを守りました。
17:7 いま彼らは、あなたがわたしに下さったものはみな、あなたから出ていることを知っています。
17:8 それは、あなたがわたしに下さったみことばを、わたしが彼らに与えたからです。彼らはそれを受け入れ、わたしがあなたから出て来たことを確かに知り、また、あなたがわたしを遣わされたことを信じました。
17:9 わたしは彼らのためにお願いします。世のためにではなく、あなたがわたしに下さった者たちのためにです。なぜなら彼らはあなたのものだからです。
17:10 わたしのものはみなあなたのもの、あなたのものはわたしのものです。そして、わたしは彼らによって栄光を受けました。
17:11 わたしはもう世にいなくなります。彼らは世におりますが、わたしはあなたのみもとにまいります。聖なる父。あなたがわたしに下さっているあなたの御名の中に、彼らを保ってください。それはわたしたちと同様に、彼らが一つとなるためです。
17:12 わたしは彼らといっしょに世にいたとき、あなたがわたしに下さっている御名の中
に彼らを保ち、また守りました。彼らのうちだれも滅びた者はなく、ただ滅びの子が滅びました。それは、聖書が成就するためです。
17:13 わたしは今みもとにまいります。わたしは彼らの中でわたしの喜びが全うされるために、世にあってこれらのことを話しているのです。
17:14 わたしは彼らにあなたのみことばを与えました。しかし、世は彼らを憎みました。わたしがこの世のものでないように、彼らもこの世のものでないからです。
17:15 彼らをこの世から取り去ってくださるようにというのではなく、悪い者から守ってくださるようにお願いします。
17:16 わたしがこの世のものでないように、彼らもこの世のものではありません。
17:17 真理によって彼らを聖め別ってください。あなたのみことばは真理です。
17:18 あなたがわたしを世に遣わされたように、わたしも彼らを世に遣わしました。
17:19 わたしは、彼らのため、わたし自身を聖め別ちます。彼ら自身も真理によって聖め別たれるためです。
17:20 わたしは、ただこの人々のためだけでなく、彼らのことばによってわたしを信じる人々のためにもお願いします。
17:21 それは、父よ、あなたがわたしにおられ、わたしがあなたにいるように、彼らがみな一つとなるためです。また、彼らもわたしたちにおるようになるためです。そのことによって、あなたがわたしを遣わされたことを、世が信じるためなのです。
17:22 またわたしは、あなたがわたしに下さった栄光を、彼らに与えました。それは、わたしたちが一つであるように、彼らも一つであるためです。
17:23 わたしは彼らにおり、あなたはわたしにおられます。それは、彼らが全うされて一つとなるためです。それは、あなたがわたしを遣わされたことと、あなたがわたしを愛されたように彼らをも愛されたこととを、この世が知るためです。
17:24 父よ。お願いします。あなたがわたしに下さったものをわたしのいる所にわたしといっしょにおらせてください。あなたがわたしを世の始まる前から愛しておられたためにわたしに下さったわたしの栄光を、彼らが見るようになるためです。
17:25 正しい父よ。この世はあなたを知りません。しかし、わたしはあなたを知っています。また、この人々は、あなたがわたしを遣わされたことを知りました。
17:26 そして、わたしは彼らにあなたの御名を知らせました。また、これからも知らせます。それは、あなたがわたしを愛してくださったその愛が彼らの中にあり、またわたしが彼らの中にいるためです。」

第十課の試験